ダブル・スコープの資金調達のIRを読む

11月29日にダブル・スコープからCBによる資金調達の開示が出た。

WSCOPEの子会社転換社債による資金調達に関するお知らせ | iMarket(適時開示ネット)

決算短信で触れられていた内容に加えていくつか気になった部分があったので、少し考えをまとめてみたい。

満期まで保有した場合の利率

利率は年2%に加えて、「額面金額に対して年率6%(複利)に相当する金額を付して償還する。」とあるのでざっくり複利で年利8%

正直、倒産の瀬戸際にある企業に対して資金を提供したリターンとしては低く感じる。

別のエグジット方法

転換価格は「株式の分割・併合等が行われた場合、転換価格は適宜調整されるほか、一定条件下で転換価格が調整されます。」とあるので、個人的には転換価格が調整されることが前提のような気がする。

さらに「社債の発行日から3年になる日以後、自己が保有する社債の全部又は一部の償還を請求することができます。」とあるので転換価格を調整しても3年は持つ必要があり、リスクが高いように思える。

金融実務に疎いので頓珍漢なことを言っているかもしれないが、ダブル・スコープ本体の株式に転換した上で売却する可能性はないのだろうか。

今後の資金調達

開示直後に読んだときには見落としていたが、「今後も契約内容が合意され次第、新たに資金調達を行っていく」とあり、今回のようなスキームでの資金調達は続くようだ。

残りは後ほど追記する。