「竜馬先生の血液ガス白熱講義150分」という本を読んだ
医者でもないし血液ガスの検査を受けたこともないが、血液ガスとは何だろうという興味本位で本書を手にとった。
血液ガス検査では呼吸と酸-塩基平衡を見ることができる。
呼吸について
呼吸ではPaO2(動脈血酸素分圧)とPaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)を見る。
正常値のPaCO2は35〜45mmHgくらいであり、PaCO2が40,,Hgの場合、PaO2は(760 - 47) * 0.21 - 40/0.8 = 100mmHgとなる。
PaCO2が上昇する場合、コントロール系(中枢)または駆動系(筋肉・気道)の病気で、肺以外に問題がある。
PaO2はPAO2(肺胞の酸素分圧)より低くなり、この差をA-aDO2という。A-aDO2の基準値は10mmHg以下で、≦年齢×0.3という式で表される。
A-aDO2が上昇によりPaO2が低下する場合、肺に問題がある。
酸-塩基平衡について
酸-塩基平衡ではpH, PaCO2, HCO3-を見る。
PaCO2が40mmHg, HCO3-が24mEq/LのときpHが7.4になる。
酸-塩基平衡は呼吸性アシドーシス、呼吸性アルカローシス、代謝性アシドーシス、代謝性アルカローシスによりバランスが崩れる。
代償ではPaCO2とHCO3-は同じ方向に動くが、逆方向に動いている場合複数の平衡異常が存在する。
腎臓での代償には急性と慢性の2つがある。
代謝性アシドーシスの場合、アニオンギャップを計算する。AG = Na+ - (Cl- + HCO3-)
アニオンギャップの基準値は10〜14mEq/Lくらい。
アニオンギャップが増加するとき、必ず代謝性アシドーシスがある。
- 作者: 田中竜馬
- 出版社/メーカー: 中外医学社
- 発売日: 2017/02/08
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